市ボランティアの集い(市社会福祉協議会主催)が2月22日に芦辺町つばさで約150人が参加して開かれ、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市へ届けるキャンドル、メッセージを書き込んだ絵手紙を約250点制作した。
慰霊と復興を願うキャンドルの贈呈は昨年に続いて2度目。昨年は、陸前高田市で3月11日にキャンドルを点灯するイベントが行われることを知った同市出身の地域おこし協力隊員・合口香菜さん(30)がフェイスブックを通じて呼びかけ、商工会青年部や芦辺小児童ら50人が集まってキャンドルづくりが行われた。今年は市社協が協力し、より大きな輪となった。キャンドルは3月11日に同市で行われる「夢あかり~陸前高田の慰霊と復興」(陸前高田ふるさと復興応援隊主催)で灯される。
合口さんは「震災の記憶が徐々に薄れていき、支援も少なくなってきている。キャンドルの贈呈は、そんな東北の人たちに『忘れていない』気持ちを伝えられ、精神的にも大変ありがたい。地元を代表して、協力してくれた皆さんに感謝したい」と話した。
市社協には現在51団体、27個人が登録し、約1300人が高齢者福祉、災害支援、子育て支援環境活動などを行っている。徳田佳武会長は「ボランティアの高齢化が進んで、活動が困難な状況も生じている。若い世代にも参加してもらいたい」と関心を深めるためにこの集いを開催した。
集いでは災害時の炊き出し体験、おもちゃ修理、移動図書キャラバンカーなどのイベント、九州大谷短期大学・中村秀一教授の講演「地域社会におけるボランティア活動の意義を考える」も行われた。