地域情報

全国大会向け練習終盤 壱岐商壱州荒海太鼓部

全国高等学校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」の郷土芸能部門(8月3~5日)に出場する壱岐商業高校の壱州荒海太鼓部(町田智也部長、24人)が本番に向け、練習に励んでいる。

同部は昨年11月の県高校総合文化祭「しおかぜ祭」で金賞を受賞。2007年以来2回目の全国大会出場を決めていた。本年度は新たに1年生が9人入部。そのうちの3人も全国大会に出場する予定。

7月上旬、部室から響く太鼓の音が校内に響いていた。

町田部長は「まだまだ練習が必要」と引き締める。「全体的に士気が上がり切っていない。個々の技術もまだ満足いくものではない」。

町田部長は太鼓を叩く1年生の所へ行き、腕の位置を少し上げるよう指示する。同部には顧問の教諭はいるが、技術的な指導者はおらず、生徒が代々、技術を継承している。

卒業生が指導に訪れることもあり、「それぞれ、あれがいい、これがいいとなることもある。専門の指導者がいない中で(先輩の指導は)大きい」と話す。「いきなり全体で合わせるのは難しい。(太鼓の種類で分かれた)パートごとに一体感を持たせ、それから全体を完成させたい」と意気込む。

町田部長の胸の内には複雑な心境もある。代々引き継いできた同部のオリジナル曲「SUNRISE~壱岐のあけぼの」。先の県大会で演奏し、07年に先輩が金賞を獲った曲でもある。

基本に忠実を意識しているが「曲は変わらないが、その年その年の曲調があり、それがいい面でもあるが、(先輩の時と)同じ指導者がいるわけではなく、何が正解かわからない。自分が言っていることが正解なのか―」と自問自答。「緊張もあるが、今までやってきたことを出し切りたいと思う」と前を向く。秘めた思いを胸に〝答え〟を探す練習が続いている。

郷土芸能部門には58校が出場予定で、同部は4日の3番目、午前10時頃に演奏する予定。

関連記事

  1. 遊漁者の魚突き「やす」の規定明記 トラブル増で県漁業調整規則一部…
  2. 壱岐ロータリークラブが資金援助に調印 フィリピンの水道管取り替え…
  3. GⅠ優勝戦で2着 ボートレース下條雄太郎
  4. スピリチュアルで壱岐を売り出せ 隠れた観光地をツアーで検証 新道…
  5. イルカのパルフェが死亡
  6. 中学生が職場体験 巡視艇で体験航海も 壱岐海上保安署
  7. 無制限・無補償の出力制御も 本市の太陽光発電
  8. 木桶の蓋から古文書。明治の生活色濃く。重家酒造。

おすすめ記事

  1. 壱岐ブレイブス九州大会へ 江口主将「1試合でも多く勝つ」
  2. 壱岐の子ども2607人 高齢者は9364人、高齢化率40%に
  3. 盛況に郷ノ浦八日市 子どもたちの手にカーネーション

歴史・自然

PAGE TOP