東京から屋久島に向けて自転車で旅する若者2人が3日、本市に立ち寄った。
旅をしているのは、俳優の石内康博さん(22)=神奈川県出身=と映像作家の中島真吾さん(21)=東京都出身=。4月下旬に東京を出発し、佐渡ヶ島、隠岐の島などに滞在。現地で収めた映像をドキュメンタリー作品にし、ユーチューブで公開している。
以前、沖縄で働いていた2人は「自分らのスキル(技術)で何か生み出していけないか」と自転車旅を計画。旅の途中で出会った人や地域の文化、景色などをカメラに収めている。
本市では天候や日程の都合で本格的な撮影は叶わなかったものの、猿岩やビーチ、鬼の足跡など巡った。屋久島までの旅程を終えた後、再度来島し撮影する予定という。
石内さんは壱岐の印象について「ほかの離島に比べてゲストハウスやアクティビティなど、U・Iターン者の受け入れが整っており、次のステージに進んでいる感じがします」と話した。
2人は「旅のリアルな部分を映し出していきたい。一歩踏み出せない若者に頑張っている姿を見せ、一歩踏み出す勇気になればいいなと思う」と意気込んでいる。制作した作品は国内外の映画祭に応募したい考えという。2人は6日に唐津に渡り、目的地の屋久島へ向かった。