長崎県と大村市が共同で運営する県市一体型図書館「ミライon図書館」が5日、JR大村駅近くに開館した。鉄筋造り6階建てで、併設された大村市歴史資料館と合わせて延べ床面積は約1万3300平方㍍。総工費約76億円。
蔵書数は125万冊(収蔵能力202万冊、利用者が直接資料を取り出せる開架図書は25万冊)で、蔵書数は長崎市にあった旧県立図書館の70万冊から大幅に増加し、全国トップクラスとなる。雑誌2200タイトル、新聞70タイトルが閲覧できる。閲覧室は450席、学習スペースは100席が用意され、フリーWi―Fiを完備。多目的ホール、研修室、グループ学習室、カフェなども設置されている。
長崎空港から近いため、壱岐から航空路で長崎を訪れた際には利用しやすくなったというメリットもあるが、知の拠点として市町図書館への貸出業務をより充実させるため、郷ノ浦・石田図書館を通した壱岐市民への貸し出しも、いままでよりも到着までの時間が短縮され、また貸し出し図書数の増加も予想されている。また図書館職員の研修も年間350人を予定するなど、市町図書館との連携が強化される。今後は、県立図書館で実施するイベントを、市町図書館に映像配信するなどのサービスも検討されている。
開館時間は原則、火~金曜の午前10時から午後8時、土・日・祝日の午前10時から午後6時まで。