男子バドミントンS/JリーグⅡ所属のトリッキーパンダース(京都府)と同チャレンジリーグ1部所属のグッドウェーブ鹿児島(鹿児島)の2チームが13~16日、石田スポーツセンターを拠点に合宿を行った。
合宿に参加したのは両チームの選手9人、ジュニアチームの小学生から高校生までの選手17人、スタッフ4人の計30人。長崎県のスポーツコミッション合宿拠点づくり推進事業補助金(県と市が費用の4分の1ずつを負担)などを活用した。同制度を利用した本市でのスポーツ合宿は、2019年5月の女子バスケットボール・三菱電機コアラーズ以来となった。
トリッキーパンダースの渡邉哲義オーナー兼監督は「コロナでリーグ戦はこの1年間中止が続き、選手のモチベーションを保つためにも他チームと一緒に合宿できる場所を探していた。ちょうど長崎県から話があり、すぐに行くことを決めた。壱岐には初めて来たが、とても静かな環境で練習に集中できる。漫画『奈緒子』を愛読していたので、一度は行きたいと思っていた。漫画の中のシーンと同じ風景が広がっていて感動した」と壱岐の印象を語った。
石田スポーツセンターには空調設備がないが、バドミントンのシャトルは微妙な風の流れに影響されるだけに、むしろ好都合な部分もある。渡邉監督は「体育館も広くて使いやすく、余裕で6面が確保できる。ジュニアの選手たちはきれいな海を見ながら筒城浜の砂浜やタータンコースでランニングをするのも、トレーニング効果に加えてリラックスできる要素になっている。今後の大会や秋のリーグ戦へ向けて、良い合宿になったと思っている」と話した。
市観光課は「スポーツ合宿は交流人口拡大、関係人口構築に大きな意義があり、本市のスポーツ振興にも貢献するため誘致に力を入れており、今年は1月から5件の合宿予定があったが、コロナの影響ですべてキャンセルになってしまった。その中で新たにトリッキーパンダースさんに来てもらい、本当に良かった。市バドミントン協会のメンバーとも交流ができ、次の合宿誘致につながるのではないか」と期待した。