少年野球の堀幸一杯第12回県学童軟式野球大会が7、8日に県営ビッグNスタジアムなどで行われ、壱岐地区代表で出場した盈科少年軟式野球クラブが初優勝した。
盈科は1回戦で福重(大村)に8‐0で圧勝すると、2回戦は小島小(長崎)に3‐0、準決勝はブラックダイヤモンズ(県北)に4‐0と、いずれも完封勝ちで決勝進出を果たした。
決勝は猛打が売りで2回戦では23得点を挙げた西諫早(諫早)と対戦。初回にこの大会初失点となる1点を失ったが、3回裏に2死二塁から3番中上の左前適時打で同点。4回裏は1死二三塁から8番豊永がツーランスクイズを決めて逆転に成功した。5回表に2点を返されて再び同点となったが、5回裏も1死二三塁から4番浦上がスクイズを決めて4‐3。1点差を4回から先発・浦上をリリーフした中上が抑えて、接戦を制した。
立石雅人キャプテン(6年)は「初回に先制されたが、みんなが絶対に逆転できるという信念で一つになり、盈科らしい粘り強いゲームができた。二三塁でのツーランスクイズは、相手が前進守備の時には二塁ランナーが三塁手前まで大きくリードを取って、いつも狙っていた。練習の成果を出すことができた。念願だったビッグNスタジアムで決勝を戦えたのも嬉しかった」と優勝を喜んだ。
盈科は今年、5月の高円宮賜杯全日本学童県大会で準優勝し、7月の高野山旗全国学童大会に出場。11月の壱岐市長旗は決勝で霞翠に惜敗して準優勝だったものの、福岡の強豪校などを次々と破った。立石キャプテンは「全国や福岡のチームと対戦して、自信を深めることができた。県大会では『負けない』という気持ちを抱くことができた」と経験が自信につながった。
今シーズン最後の大会は22、23日に佐賀・唐津市で行われる今泉杯西日本友好学童軟式野球大会。大阪、石川、北海道などから選抜チームが出場する全国規模の大会で、単一小学校チームの盈科にとっては強敵相手となるが、立石キャプテンは「6年生にとって小学校最後の大会なので、悔いのないように戦いたい」と盈科らしいつなぐ野球で頂点を目指す。