江戸時代の外交使節団「朝鮮通信使」の足跡をたどりながら日本と韓国の市民が歩く「21世紀の朝鮮通信使・ソウル~東京日韓友情ウォーク」の一行42人(日本人28人、韓国人14)が4月24、25日、壱岐に来島した。
友情ウォークは最初の朝鮮通信使派遣から4百年の2007年に始まり、1年おきに実施して今回で5回目を迎えたが、壱岐に立ち寄るのは初めて。一行は4月1日にソウルを出発。釜山、対馬を経由して24日に芦辺港に到着。郷ノ浦まで歩いた後にバスで爾自神社、朝鮮通信使迎接所跡などを巡り、一支国博物館を見学。原の辻王都復元公園まで弥生時代の復元住居を見学しながらウォーキングをした。
隊長の遠藤靖夫さん(72=埼玉県)は「5回目にして壱岐を訪れて、朝鮮通信使の正規のルートをたどることができた。弥生時代から朝鮮と交易があった壱岐の原風景を満喫できた」と話した。
一行は今後、バスを利用して大阪入り。大阪からは6百㌔を徒歩で、5月22日に東京到着を目指している。