地域情報

ひょうたん形土器を比較展示 一支国博物館常設展示室

一支国博物館の常設展示室内比較展示コーナーで、5月21日から瓢箪(ひょうたん)形土器3点の展示「珍品逸品」が始まった。8月31日まで。
展示は国重要文化財に指定されている原の辻遺跡出土品など、いずれも弥生時代中期の瓢箪形土器。同形土器は国内で数十例しか発見されていないが、壱岐でそのうちの3例が見つかっている(その他の大半は福岡・元岡遺跡からの出土)。
瓢箪は種子が多く収穫できることから、その形状の土器は子孫繁栄、五穀豊穣などを祈願する目的で使用されていたと考えられている。中国大陸では漢代に同様の形状をした容器の蒜頭坪(さんとうこ)があり、主に酒や水などの液体物を入れるのに用いてられていた。瓢箪形土器も同様の使い方がされていた可能性がある。原の辻遺跡から出土した土器の頭頂部には、瓢箪が乾燥した時にできる筋を表現したと思われる放射状の沈線が描かれている。
カラカミ遺跡から出土した土器は、肩部に大きな孔があけられており、香りを楽しむものを入れていたとも考えられている。
常設展示室の観覧料は市内一般3百円、高校生以下無料。市外一般4百円、高校生3百円、小中学生2百円。

ひょうたん(カラカミ遺跡出土の瓢箪型土器)

 

関連記事

  1. 11月からは1ゾーン 九州郵船燃油調整金
  2. 5年間で実質13人削減 市定員適正化計画
  3. 「鬼は外、福は内」。一支国博物館で節分行事。
  4. 「こつこつ頑張れば夢に出会う」 壱岐陸協の清水会長が沼津小で講演…
  5. 深海魚リュウグウノツカイ 郷ノ浦漁協定置網で捕獲
  6. 長岡秀星さんが死去 世界的イラストレーター
  7. 壱岐島の銘木・巨樹 林業研究同志会発刊
  8. 命名「はじめ」「あお」 イルカパークのオス2頭

おすすめ記事

  1. 「歩こーで!」壱岐市が2連覇 企業団体はイチヤマが優勝
  2. 4百人が収穫の秋楽しむ 王都米づくり収穫祭
  3. 高精細複製の南蛮屏風 一支国博物館で展示

歴史・自然

PAGE TOP