ビューホテル壱岐(吉田繁社長)は3月17日、そのぎ茶を生産する有限会社茶友(東彼杵郡・松尾政敏社長)を迎えた茶会「春満載ランチ」を開催した。
松尾社長がそのぎ茶の説明や、甘みと苦み、渋みのコントラストが楽しめる一番茶『山霧』のテイスティングなどを行った。約70℃の湯で立てた茶を試飲した参加者からは「甘くて美味しい」「お茶が柔らかい」などの声が聞かれ、松尾社長は「茶を立てる適温や茶器を温めておくことなど、ちょっとした手間をかけるとお客様に喜んで頂ける」と語った。
ランチでは茶友製造の長崎抹茶を使用し、同ホテルが調理した季節前菜「抹茶筍」や蒸しもの「桜鯛の低温蒸し抹茶あん仕立て」、ご飯もの「焼きおにぎり抹茶茶漬け」などが振る舞われた。吉田社長は「抹茶を使用したことで料理に幅が出た。大変有意義なお茶会になった」と感慨深げに話した。
同会に参加した渡辺佳代さんは「長崎抹茶を使ったお料理、そして奥行きの深いそのぎ茶の美味しさに気づかされた。壱岐に長崎抹茶を活かした甘味処が出来たら、女性客に喜ばれるのでは」と話した。
◆そのぎ茶
県の茶生産面積の半分以上を占める、東彼杵町の特産品。同茶は全国茶生産量約3%という希少価値の高い製法「玉緑茶」で生産されている。
◆有限会社茶友
そのぎ茶の生産から販売までの一貫した体制づくりを確立。JR九州ななつ星クルーズに天然玉露「あさつゆ」が採用されたのをはじめ、昨年には消費者が最高の茶を決める日本茶アワードで「あさつゆ」が2回目となる日本茶大賞(日本一)を受賞。近年では日本茶の魅力を海外に発信するため、ドイツ・ミュンヘンを起点に活動している。