社説

壱岐島をワールドカフェで討論

syasetsu オリーブ栽培の基本的な技術や経営マネージメントの習得などを目的とした、九州オリーブ普及協会(古賀直樹代表)主催のオリーブ大学が25、26日の両日、ミリカローデン那珂川(福岡県那珂川町)などで行われた。
講義の中で、ワールドカフェ方式による演習も行われ、お互いを知り、自分のやりたいオリーブの夢を語り合うなど、情報の共有化が図られた。その中で、“オリーブを使った壱岐の交流人口を増やす施策”についても議論された。
“長崎県UIターン促進事業民間アドバイザー”でもあり、離島、主に五島を中心に仕事をしていた経緯もある古賀さんは、壱岐のことを「2泊3日で壱岐に行ったら、2泊とも和食では楽しくない」「新鮮な魚介類は壱岐でなくても博多で食べられる」とし、「イタリアンシェフが壱岐産オリーブオイルを使った料理を振る舞うような地中海レストランでもあれば、若い世代も興味を増し、観光客も増えるのではないか」と話した。
また「離島や田舎で暮らしたいと思っても一家族だけで引っ越してくるのは勇気がいるものだ。長屋方式(1棟5戸・2LDK程度の集合住宅)では共用できる庭などを整備し、UIターン者同士が気軽にコミュニティを図れるように工夫されている」と、岐阜県で積極的に整備しているUIターン者用住宅の事例を取り上げ、「そのためには壱岐島をオリーブアイランドとして可視化し、癒しの島、健康の島としてのイメージを作ることが不可欠で、若者が壱岐に来たいと思うような仕掛けも必要だ」と語った。
壱岐の人口2万9千人も2035年には1万6753人(九州経済調査会県内推計人口)になるという予想が出ている。そうなると高齢化による休耕地の拡大、観光客の更なる減少が懸念される。
ワールドカフェ方式を体験して、“島外の人々が思う壱岐”について、気づきがたくさんあった。島外からの意見を取り入れ、その気づきを活かし、改善していく。壱岐でも大いに活用できる。
◆ワールドカフェ方式
カフェのようなくつろいだ空間の中で、参加者がルールに沿って自由に会話を行い、創造的なアイデアや知識を生み出したり、互いの理解を深めることができる手法。

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