社説

政治家・候補の立看板撤去を

候補者4人による争いとなった市長選、被選挙数2に対して5人が立候補した市議補選の投票から1か月が経過した。市長選の1週間後には衆院補選もあった。激しい戦いが終わって平穏な雰囲気が戻りつつあるが、市内の道路上や交差点のあちこちに、まだその痕跡である立看板が数多く設置されている。今回の選挙だけでなく、以前の市議選や国政選挙の時からずっと設置されているものもある。
政治活動用事務所に掲示する立札及び看板については公職選挙法に定めがあるものの、あくまでも「公職の候補者や後援会」が対象の法律であるため、選挙終了後の政治活動に関しては適用が特に定められていない。ずっと放置されたままになっているのだから、設置している場所の地主の許可があれば違反行為ではないのだろう。
だが、街中に政治家の名前や顔の看板、ポスターが点在していることは、景観を害していると感じている人もいるだろう。特に本市を訪れる観光客は、美しい自然の中で日常を忘れるために、わざわざ足を運んでくれている人たちだ。その人たちが街中でよく知らない地方の政治家の名前や顔を見たら、興ざめしてしまうのではないか。
本市は平成27年4月に市景観計画を定め、同27年7月に計画を実現させるため市景観条例を施行した。計画の前文には「数多くの自然景観、歴史・文化的景観、まち並み景観、産業の景観、いずれもが壱岐を語るうえで重要な要素です」と記されている。だが景観条例で定めているのは大型の建設物・工作物や開発、土地の形状変更、木竹の伐採などの届け出で、小型の掲示物等に関しては他にも定めていない。「屋外広告物について地域の特性(自然や歴史、文化)に応じた行為の制限による規制誘導に努める」とあるが、市景観条例審議会はほぼ開かれていない。
篠原市長には自らが戦ってきた市長選の後始末として、自身はもちろん他の候補者、政治家の同意も得て、立看板の撤去を促してはどうだろうか。

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