社説

社説・廃校活用に斬新なアイデアを

本市の中学統廃合から間もなく6年が経過する。旧鯨伏中がこころ医療福祉専門学校壱岐校として生まれ変わり、旧那賀中は芦辺中が移転するが、まだ旧沼津、初山中は活用方法が決まっておらず、旧渡良小、三島小長島・原島分校、芦辺中が移転すればその校舎も空き校舎になる。
文部科学省によると、少子化などにより年間5百校程度の廃校が新たに増え、一方でその7割程度が新たな施設として活用されているという。活用には様々な補助金が利用できるため、アイデア次第では地方創生に大きく寄与できる可能性を秘めている。
文科省ホームページには様々な活用事例が掲載されている。北海道新冠町の旧太陽小学校は施設をインターネットオークションで売却し、フランス幻想絵画の巨匠、ジェラール・ディマシオの作品を展示する美術館に生まれ変わった。山梨県身延町の旧中富中学校はドローンの製造工場になり、無風の大型空間である体育館がテストフライトに理想的な環境として活用されている。
昨年10月、コスプレ愛好団体が旧沼津小などで撮影会を行った。モデルらは独特のセーラー服や学生服を着て、教室、廊下などで学園生活をテーマにした写真を撮影していた。撮影会主催者は「自由に撮影できる学校施設はなかなかなく、廃校をこのように利用させて頂けるのは嬉しい。定期的に撮影会を行いたい」と語っていた。
コスプレ撮影のためだけに施設を存続させることは難しいだろうが、フィルムコミッションを立ち上げて映画、ドラマなどの撮影場所として廃校を紹介していけば、交流人口拡大のチャンスになるかもしれない。
若い市職員のアイデアで、他の自治体がやっていない廃校活用方法を探ってもらいたい。

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