来年4月に迫った壱岐市長選に関して、白川博一市長(65)は3選出馬に慎重姿勢を示した。
10日に開かれた市議会定例会9月会議一般質問で、市山繁議員が「市民も市長の出馬意思表明を待っている。(表明には)9月会議が適期だと思っている」と出馬表明を促した。
これに対して白川市長は「2期目の最大の懸案だった市民病院の県病院企業団加入という改革が実現し、全国離島振興協議会会長としても国境離島新法の制定に積極的な働きかけを行っている」と実績を示しながら「新庁舎建設に関して、私は建設すべきと提案したが、住民投票では反対が圧倒的という結果になった。市民の考えを十分にくみ取っていなかった。考えにかい離があった。市民の声に耳を傾けてきたのか、大きな反省があり、まだ総括ができていない。これから後援会の意見も聞きながら、見極めていきたい。(出馬表明まで)いましばらく猶予をお願いしたい」と結論を持ち越した。
現時点で市長選に出馬を表明している候補者はいない。