「第1回30歳の成人式in壱岐の島~粋(いき)る!勢(いき)る!壱岐る!」(同実行委員会主催、中尾拓也代表)が8月15日、筒城浜キャンプ場バーベキュー広場で開催される。同イベントは3年前から全国展開を目指して始められた地方創生策の一環。その地域の出身者や住民が30歳をきっかけに再び「ホーム」に集まって未来について考える、絆とつながりをベースにした新しい形の地域活性化イベント。「30歳の成人式推進委員会」に加盟している全国15自治体で開催されており、離島での開催は壱岐市が初めて。すでに百人程度の参加が決まっており、3百人程度の参加がある「成人式」に続く「第2の成人式」として、壱岐の活性化を目指して今後も継続していく方針だ。
「20歳の成人式にはみんなが集まるが、それから10年が経過して、進学・就職で壱岐から離れた人もいて、本来は強いはずの同級生のつながりが年月とともに薄れていると感じている人が多いと思う。30歳をいまの時代の本当の大人として捉えて、20歳の時とは違った立場で同級生が故郷に一堂に介して語り合う。そのバトンを次の世代につなげていくことで、壱岐を盛り上げたいと開催を決めました」と中尾代表は経緯を語った。
式典は単に再会を喜び合って騒ぐだけではなく、グループディスカッションも行う。「ディスカッションでは、『30歳が考える壱岐の良いところ、悪いところ』と題して語り合ってもらい、それを『30歳の提言』として1冊の本にまとめて、市役所に提出する。島内外から見た壱岐に対する貴重な意見をまとめることで、必ず壱岐の活性化につながる。また10年後の自分に対しての手紙を書き、タイムカプセルに保存。次の『40歳の成人式』の時に開封する企画も立てています」と中尾会長は10年後の“成人式”も見据えている。
「10年おきに集まったとしても、人生であと6回程度しか開催できないかもしれない。それだけ1回1回がすごく大事だし、あらゆる世代が10年毎に集まれば、いろいろな面で活性化につながる」と信じている。
中尾さんらには頻繁に同窓会をしたいという思いはあったが、これまでは連絡の難しさなどがあった。だがSNSの発達・普及で、同窓生のつながりが綿密になり、情報交換が比較的容易になってきた。今回のイベントもFb(フェイスブック)ページを立ち上げ、全国組織の推進委員会Fbページに加入することでフォロワー、アクセス数を増やし、さらに中学生時代の同窓生LINEグループの連絡網なども駆使。それでもつながらない人には実家へチラシを配って、同級生全員に声を掛けている。
◆「30歳の成人式in壱岐の島」 ▽参加資格 昭和60(1985)年4月2日~同61(86)年4月1日生まれの壱岐市出身者▽日時 8月15日午後1時開式▽場所 石田町筒城浜キャンプ場バーベキュー広場▽会費 5千円▽問い合わせ ikinoshima30@gmail.com▽詳細 30歳の成人式in壱岐の島公式Fbページ