一支國研究会(鵜瀬守理事長)主催の「古代米づくり体験」お田植え祭が5月30日、原の辻ガイダンス前の圃場で行われ、同会のメンバー、壱岐高ヒューマンハート部、同東アジア歴史・中国語コースの生徒など約150人が参加。弥生人が着ていたとされる貫頭衣(かんとうい)姿で、古代米の赤米の苗を手植えした。
あいにくの悪天候となったが、子どもたちは泥だらけになりながら、笑顔で田植えを行った。母、姉と一緒に参加した松嶋唱(うた)さん(3=沼津保育所)は、昨年は怖くて田んぼに入ることができなかったが、今年は姉を押しのけるようにして参加。顔に泥がはねて真っ黒になっても泣かずに、田植えに熱中した。「とても楽しかった」と満足そうな表情を見せた。
鵜瀬理事長は「時期の関係で黒米、緑米は先に田植えを行った。子どもたちが古代米や田植えに接することで、将来、壱岐の文化に興味を持ってもらえれば嬉しい」と話した。
田植え後は、市ヘルスメイトが用意した古代米のぜんざいなどが、参加者に振る舞われた。古代米づくりイベントは今後、さなぶりの祭りを6月20日、刈り入れ祭を10月10日、秋の収穫祭・原の辻ウォークを11月7日に開催する。