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釜山博物館と協定書締結 県埋蔵文化財センター

長崎県埋蔵文化財センター(山本忠敬所長)と韓国・釜山博物館(朴方龍=パク・パンリョン=館長)の友好機関締結に関する協定書の調印が14日、釜山博物館で行われた。
締結に基づき、両施設が実施する発掘調査に相互の職員を受け入れる「共同発掘調査」、共通のテーマを設定しそれぞれが調査・研究を行い、その研究成果をまとめる「共同研究」、同研究で得られた成果を講演会やシンポジウムなどで公表する「研究成果の相互利用」について協力していくことを申し合わせた。
釜山博物館は1978年、釜山広域市に設置された歴史・考古・工芸などの総合博物館で、本館の他に古墳時代の遺物を展示する福泉(ポクチョン)博物館、新石器時代の東三河(トンサムドン)博物館などを有している。県関係機関と釜山広域市関係機関の学術・文化交流は長崎県美術館・釜山市立美術館、長崎歴史文化博物館・釜山博物館に続いて3例目。
21日に一支国博物館で記者会見を行った山本所長は「これまでも個人的な職員の研究交流はあったが、継続性が大切だと思い、協定を申し入れた。韓国とは国レベルでの関係は良いとは言えないが、県と釜山、研究者同士は互いに隣人として交流を深めていくことが大切だと思っている」と話した。
具体的な共同研究テーマについて古澤義久主任文化財保護主事は「原の辻遺跡から朝鮮半島由来の土器が見つかっており、釜山博物館所有の遺物と比較することで、より細かな見直し作業ができる。釜山には原の辻と同時代の莱城(ネソン)遺跡、温泉洞(オンチョンドン)遺跡があり、日本の弥生式土器が出土している。近く、同地に職員を派遣して、共同研究を実施する予定だ」などと今後の共同研究の進展に期待を込めた。

 

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