第5回スプリングカップ中学生バレーボール大会が1、2日、石田スボーツセンターなどで開催され、韓国・釜山からの2チームを含む男子10チーム、女子11チームが出場。韓国の女子・慶南(キョンナム)は高さとパワーを発揮し、優勝を飾った。
慶南は平均身長173㌢で、韓国内でもトップクラスの実力を誇る強豪。エースのチェ・ソンファ(3年)は182㌢の長身で、真下に打ち下ろすような強烈なスパイクと、壁のようなブロックで相手を圧倒。決勝トーナメント準決勝は新宮(福岡県)を25‐6、25‐20のセットカウント2‐0で快勝し、決勝は第1回大会以来の優勝を目指す勝本との対戦となった。
平均身長155㌢と17㌢もの違いがある勝本は、チェのスパイクを春高バレーの九州文化のように拾いまくり、高いブロックに対してはコースを打ち分けたり、フェイントで揺さぶるなど、必死のプレーで食らい付いた。だが最後は身長とパワーの差が出て、25‐17、25‐18の2‐0で力尽きた。
勝本の大久保穂乃華キャプテン(2年)は「最初は大きくて怖そうだなと思っていましたが、ゲームをしていくうちに同じ中学生なのだから何とかなるはず、と思えるようになりました。負けたのは悔しかったですが、大きな相手にどのように立ち向かっていくか、勉強になりました」とこれまで対戦したことのないタイプのチームと試合ができたことを喜んだ。
勝本の西倫弘監督は「やはり日本のチームとはいろいろな面で違い、やり辛い面はありました。でも地元でこのような国際大会が開催されるのは、本当に喜ばしいことで、貴重な経験ができました」と初めて韓国チーム誘致に成功した関係者の労をねぎらった。
慶南のキム・ジョンナン監督は「思っていたよりも日本のチームが強くて苦戦しました。勉強になった面も多く、帰ってからこの経験を活かしたい。特に大会スタッフにはいろいろと気を遣ってもらい、自分たちが地元で開催する時の参考にしたいと思いました」と歓迎ぶりに感激していた。
男子決勝は次郎丸と南陵の福岡県勢対決。昨年3位の次郎丸が2‐0で勝ち、雪辱を果たした。郷ノ浦は3位決定戦で比田勝(対馬)を破った。韓国の金井は決勝トーナメント2回戦で南陵に敗れた。
【男子決勝トーナメント】▽1回戦
梅 林 2‐1 石 田
金 井 2‐0 原
▽2回戦
次郎丸 2‐0 梅 林
郷ノ浦 2‐0 勝 本
比田勝 2‐0 芦 辺
南 陵 2‐0 金 井
▽準決勝
次郎丸 2‐0 郷ノ浦
南 陵 2‐0 比田勝
▽3位決定戦
郷ノ浦 2-1 比田勝
▽決勝
次郎丸 2‐0 南 陵
【女子決勝トーナメント】▽1回戦
郷ノ浦 2‐0 久 田
新 宮 2‐1 比田勝
▽準決勝
勝 本 2‐0 郷ノ浦
慶 南 2‐0 新 宮
▽3位決定戦
郷ノ浦 2‐1 新 宮
▽決勝
慶 南 2‐0 勝 本