市林業研究同志会(江川漣会長)主催の「春の園遊会」が3月26日、芦辺町住吉神社の「壱岐やまざくらの森」で開催され、同会会員、住吉地区公民館員、同神社氏子、東京壱岐雪州会員ら30人が参加。花見をしながら壱岐神楽見物、餅まき、酒宴で麗らかな春の一日を楽しんだ。
同森は平成21年1月に東京壱岐雪州会からの寄付金で、市林業研究同志会が壱岐やまざくら4品種60本を植樹。地元公民館、神社氏子らが管理を行ってきた。植樹6年目を迎えた今年は花見ができるまでに成長したことから、寄付、管理への感謝の気持ちから園遊会を実施した。
壱岐やまざくらはツクシヤマザクラの地域変種の一つで、通常のヤマザクラに比べて多花性で、花、がく、若葉の色が多様なのが特徴。耐潮性があり、テングス病にも強く、ソメイヨシノの2倍以上の150~200年の寿命がある。
開花時期は品種によって違い、この日は早咲きの「湯ノ香」が来客者の目を楽しませた。同森では5月まで、各品種が次々に開花を続けていく。江川会長は「この園遊会を100年、200年続くものにしていきたい。この森が市民憩いの場になってくれたら嬉しい」と話した。