任期満了に伴う長崎県議会議員選挙(3日告示、12日投開票)の壱岐市選挙区(定数1)に再選を目指して立候補する山本啓介氏(39=自民、現職)の後援会が3月29日、壱岐文化ホールで総決起大会を開催。約3百人が会場を埋めた。山本氏は県議1期目の4年間の成果と今後の県、壱岐市のあり方について、熱く思いを語った。壱岐市選挙区は3月31日に時点で他に立候補表明者がおらず、無投票となる公算が濃厚となっている。
山本氏は平成25年度に離島半島地域振興特別委員会委員長、文教厚生委員会副委員長を務め、26年6月からは環境生活委員長に就任。4年間で6回の一般質問を行い、「議員活動の基盤としている」(山本氏)教育問題では「離島におけるスポーツ振興」「教職員と地域のかかわり」「体罰の認識」「人材育成」などの面から知事、教育長の姿勢を問い、要望を行ってきた。
壱岐に直接関係する部分では、病院企業団議員として壱岐市民病院の県病院企業団加入に尽力。県道渡良浦初瀬線の道路整備、JA壱岐市共同乾燥調製施設整備などの活動で成果を上げた。
山本氏は「人生で出会った人たちとのパイプで、多くのことを実現してきた。“人の思い”が重要であることを痛感した4年間だった。一方で、実現できないことも多かったが、常に“何とかしたい”“他の方法はないのか”という思いを頭の中に携えている」と1期目の4年間を振り返った。
今後の方針として、国を挙げて進めている地方創生について「勝本漁協の若い漁師たちが立ち上げた“マグロ資源を考える会”の活動は、自分たちの利益を考えるのではなく、世界的なマグロ資源問題について一石を投じ、世界的な評価を受けてる。B’zライブ歓迎委員会のおもてなしは、壱岐の良いところを押し付けるのではなく、手の届くところに準備して来島者が望むものを具現化した。こちらも各方面から高い評価がされている。これこそがまさしく地方創生の心構えの一つ」と強調。
「地方創生は誰かがやるだろう、ではなくて、自分たちが物事を進める側に立ってもらいたい。若者たちが動いているのなら、いまの壱岐を作ってきた人たちにはその背中を押してもらいたい。私はその動力となって先頭に立つ覚悟をしている」と市民に意識改革を訴え、後援者とともに「頑張ろうコール」で選挙戦を戦い抜く決意を示した。