第46回長崎県特産品新作展(県主催)が1月29日、長崎市の市民生活プラザホールで行われ、農産加工品・酒・飲料部門56点、水産加工品部門39点、菓子・スイーツ部門20点、工芸・日用品・その他の部門25点の計140点を、学識経験者、流通関係者ら10人の審査委員が審査を行い、農産加工品・酒・飲料部門で猿川伊豆酒造(芦辺町)の焼酎「長崎街道プレミアム」が最優秀賞を獲得した。
同商品は、アルコール度数を28度に高め、まろやかな口あたりで芳醇な味わいに仕上げ、高級感のあるアンティークボトルと、桐の外箱のデザインにもこだわった。同酒造は「これまで島内向けに、できるだけ安くて美味しい焼酎を作ることを中心に考えてきたが、首都圏からの観光客の土産品や、デパートなどで販売する場合は、ある程度の高級感が必要という考え方で、3年以上長期自然熟成させた古酒を、製品本来の希少性に見合うパッケージで提供した」と商品開発の意図を説明した。
「長崎街道」という命名は、江戸時代に長崎出島で荷揚げされた砂糖は、長崎から佐賀を経て小倉へと続く長崎街道を通り、京都、大阪、江戸へと運ばれたことから、400年余の歴史を持つ壱岐焼酎もこの道をたどり全国へ広がっていく願いを込めて付けられた。
表彰式は3月中旬に県庁で行われるが、他にも「長崎・職の商談会2015」(24日・東京プリンスホテル)、「春の県産品まつり」(4月上旬、長崎市浜屋百貨店)、県庁本館玄関ロビーでの展示など、各種メディアでPRされる。