文化庁の「文化芸術による子供の育成事業‐巡回公演事業‐蘭このみスペイン舞踊団」の公演が6日に志原小学校(松嶋真美子校長、72人)、7日に初山小学校(江浪俊彦校長、34人)で行われ、舞踏団のダンサー22人、演奏家4人など総勢30人が来校。早朝から本格的な舞台装置を組み立て、全校児童が鑑賞した。
子どもたちにとってスペイン舞踊の舞台鑑賞は初めてだが、10月に行われたワークショップに団員5人が来校し、楽器演奏や衣装や靴の着用、掛け声とダンスの練習など体験活動を行っていた。
それだけに本番では楽曲「アンダルシアの風」を手拍子をしながら鑑賞。目の前で披露される迫力たっぷりの情熱的なフラメンコのダンスと生のギター、カンテの演奏を存分に楽しんだ。志原小では楽曲中の「ブレリアス」(3拍子のスペイン民謡)で児童が太鼓のような「カホン」を叩いてダンスを盛り上げ、「ふれあいダンスコンサート」では6年女子児童がフラメンコの衣装を身につけて、5年生以下の児童や志原保育所の園児も参加して、ダンサーらと一緒に足踏みダンスを踊った。
舞踏団代表の蘭このみさんは「ワークショップで教えたカホン、ダンスを、みんなが積極的に練習してくれたので、感動的な舞台になりました」と児童たちの熱心さを称えた。志原小で生徒代表のあいさつをした野元葉月さん(6年)は「こんなに多くの人たちが遠くから志原小に来てくれて感動しました。初めてで緊張したけれど、きれいな衣装で踊ることができて、とても楽しかったです」と礼を述べ、蘭さんに花束を渡した。