輸送人員減少と運転手不足のため、2月15日の壱岐市地域公共交通会議で4月からの運行休止が決まった壱岐交通の路線バス「初山線」(郷ノ浦~初瀬1日3往復)の最終便が3月31日午後4時17分に初瀬バス停を出発するのに合わせ、初山地区公民館(長田智貴館長)が「送る会」を開催。運転手に花束を渡し「長い間、ありがとうございました」と運行の労をねぎらった。最終バスには多くの初山地区住民が乗車、沿道でも市民が手を振り、路線バスとの別れを惜しんだ。
初山線は1955年に開設。最終便には「69年間もの長い間、ご利用ご愛顧、ありがとうございました」との張り紙が掲げられ、車内も紙で作った花などが多数飾られた。
長田館長は「運行休止は非常に残念だが、運行会社の様々な事情による決定で、時代の流れを考えると仕方がない。路線バス利用者は初山地区まちづくり協議会が運行するオレンジバスを活用して頂きたい。だがオレンジバスは登録制なので、観光客などは不便になるのが心配だ」と話した。
オレンジバスの乗車登録者は、2月中旬の路線バス運行休止発表後に15人増加しているという。