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7代目所長に宇佐美弁護士 壱岐ひまわり基金法律事務所

壱岐ひまわり基金法律事務所(郷ノ浦町、NTT西日本壱岐営業所ビル3階)所長の西原宗佑弁護士(33)が1月末に任期満了を迎え、後任に宇佐美竜介弁護士(60)が着任。6日に郷ノ浦町のホテルで記者会見を開き、抱負を述べた。
同法律事務所は、2010年1月に長崎県弁護士会が弁護士過疎地対策として、弁護士を常駐させる公設事務所として開設した。宇佐美弁護士は7代目所長で、任期は2年。
西原弁護士は任期中に255件の相談を受け、121件を受任。任期中の執務を振り返り「(着任時から)弁護士のハードルを下げたい思いだったが、多くの相談があり、ハードルは下がったのではないかと思う。宇佐美先生にもハードルを下げていってもらいたい」と述べた。
宇佐美弁護士は東京都出身。法政大学法学部卒業後、九州各地の裁判所で30年以上、裁判所書記官を務めてきた。19年に裁判所を退職後、司法研修所に入り、20年12月に弁護士登録した。
母の実家が島原市で、幼い頃から長崎県に特別な思いがあった。壱岐には以前、出張で訪れたことがあり、「印象が良かった」という。
弁護士を志したのは今から10年ほど前。司法試験改革に伴い合格者が増え、「弁護士になっても居場所がないな」と思っていたが、その当時勤務していた大分県の司法過疎地で、ベテラン弁護士が「弁護士の人口が増えてもこんな過疎地には誰も来てくれないんだよ」などと嘆いているのを聞き、「自分を求めてくれる場所は必ずある」と司法試験の勉強を始めた。
さらに裁判所勤務で市民の相談を受けた際、裁判所という中立公正の立場であるがゆえに、「相談に来た人に寄り添えていない」と感じたことも弁護士になる思いを強くしたという。
会見で宇佐美弁護士は「先月に還暦を迎え、私はオールドルーキー。30代の頃のような体力は残っていないが、その分は気持ちで補っていきたい。裁判実務に携わってきたのでその経験を生かしたい。壱岐の地で最後の人生ひと花咲かせたい」と述べた。

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