壱岐海上保安署で12~14日、市内中学校の生徒が職場体験を行い、署員の指導を受けながらロープワークや海図の見方など習ったほか、巡視艇いきぐも(総トン数101㌧)の体験航海も経験した。
体験したのは芦辺、石田、郷ノ浦3校の生徒9人。石田、芦辺両校の生徒は12~13日、郷ノ浦の生徒は13~14日に実施した。
12日午後にはいきぐもの甲板で、岸壁側に太いロープを送るために使う「レッド」と呼ばれるオモリを投げ渡す練習や巡視艇にロープを固定する結び方を習った。
巡視艇へ繋ぐ研修では、署員から「準備不足はけがにつながる。人任せにせず自分で責任を持って準備することが安全につながる」などと心構えを教わりながら、自分の腕ほどの太さのロープの扱いに試行錯誤していた。
そのほか放水訓練、指紋採取などの鑑識研修も体験。最終日には福井常久署長から、いきぐもの前で撮った集合写真入りの修了証書が授与された。
体験した一人、芦辺3年の前田蒼太さんは「最初は厳しいと思っていたイメージと違って、やってみると楽しかった。将来は海の仕事に就くかわからないけど、進路選択の一つになればいいと思う」と話した。
福井署長は「仕事の意義や責任感を学んでもらえたら。夢を持ち続けながら、夢に向かって突き進んでいただきたい」とエールを送った。