30日に一支国博物館でピアノコンサート「景色の見える音楽会」を開く守時タツミさんが13日、オンライン取材で3年ぶり3回目の壱岐公演への意気込みを語った。
守時さんは日本各地を訪れ、その土地で聞こえてくる音を収録。その時に見た風景とその場で感じた思いを曲にする「MOTTAINAI SOUND」プロジェクトを2007年からスタート。19年からはNHKラジオ深夜便で「景色の見える音楽」のレギュラーコーナーを担当している。
全国ツアーに壱岐を組み込んでいるのは、天の川酒造の西川幸男社長と若い頃に東京の喫茶店でバイト仲間だったことが縁。18年のコンサートで来島時には壱岐の音も収録し、5枚目のアルバムには壱岐の神社に吹き抜ける爽やかな潮風とその風景からインスパイアされた楽曲「風そよぐ」が収録されている。
守時さんは「コロナ禍でコンサートの多くが中止になったが、神奈川の海辺に引っ越して毎日素潜りをしたり、実家の岡山では畑を耕し、栗を拾うなどのスローライフを楽しんでいた。プライベートの生活スタイルを変えながら音楽を見直す時間に充てられたのは良かった」と話した。
オンライン配信も行っていたが「それでもやはり対面でのコンサートをやりたかった。3年ぶりに壱岐に行けるのは本当に嬉しい。コロナや戦争で心が疲弊している人が多いと思う。気持ちがスカッとなれる曲、心が癒される曲を壱岐の皆さんにお届けしたい」と30日のコンサートへの思いを寄せた。
コンサートは3階多目的ホールで午後2時開演。入場料は大人1500円、中学生以下500円。チケットは一支国博物館、天の川酒造で販売している。