壱岐署(横山信也署長)は2月28日、人命救助功労者へ署長感謝状の贈呈を行った。受賞したのは郷ノ浦町東触の自営業、吉川義久さん(59)と、同町田中触の会社経営、綿井信久さん(71)。
吉川さんは今年1月15日午前10時30分ごろ、新聞配達で訪れた郷ノ浦町の高齢者宅の郵便受けに新聞がたまっている上、エアコンの室外機が作動していることを不審に思い、民生委員など地域安全活動をしている綿井さんに相談。2人は家人が病気で倒れているのではないかと考え、警察に通報した。
駆け付けた警察官が体調を崩して動けなくなっている家人(70代、男性)を発見し、病院に搬送した。男性は入院したが、命に別状はなかった。
吉川さんは「34年間も新聞配達の仕事をしているので、単に新聞がたまっていただけでなく、テレビの音や電気がついていることなどで、おかしいとピンときた。異常を感知するのは新聞配達員として当然の仕事だと思っている。助かって本当に良かった」と安堵した。
綿井さんは「一人暮らしの高齢者宅が増えているので、このようなケースは増えていくのではないだろうか。希薄になりつつある地域のつながりが、より大事になってくる」と話した。