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イルカパーク入園者100万人~10月7日、オープン23年目で達成。再整備 も着手へ。

勝本町の壱岐イルカパークは7日、入園者100万人達成記念セレモニーを開いた。同園は平成7年4月1日にオープン。原則として年中無休で営業を続け、23年目で大台に到達した。100万人目となった室伏利久さん(59=東京都)は家族5人の旅行で初めて壱岐を訪れ、同園を訪れた。区切りの入場者数を達成したイルカパークは、32年度までの再整備計画が決まっており、指定管理者制度を導入してイルカ増頭、体験型メニュー拡充、飲食施設の設置などを計画。一支国博物館に続く壱岐島の観光拠点施設として生まれ変わりを図る。

同園の開園からの入場者総数は、10月5日までに99万9979人となった。6日は台風の影響で臨時休業となり、あと21人で迎えた7日、午前8時半のオープンから同園従業員、市職員らがメモリアル入場者を待ち受けた。6日は大半のフェリー、ジェットフォイルが運休となったため、団体客などのキャンセルが相次いだが、定期観光バスで6人が来園するなど入園者数が徐々に積み重なり、達成まで残り5人となった午前10時30分、タクシーで来園したのが室伏さん一家だった。室伏さんはタクシーから下車すると、テレビカメラなど報道陣に囲まれ驚いた様子。室伏さんは「何か撮影をしているのかと思ったが、まさか私たちが100万人目だったとは。この旅行が一生忘れられない良い思い出になります」と本田政明市企画振興部長から記念品を贈呈され笑顔を見せた。

室伏さん一家は、孫の石垣奈珠(ななみ)さん(11)が弥生時代の古墳など歴史に興味があることから、3連休を利用して佐賀・吉野ケ里遺跡と壱岐の原の辻遺跡などを訪問する旅行を企画。本来なら6日朝の船便で来島する予定だったが、台風の影響で欠航となり、夜の便で来島。壱岐で過ごす時間が短くなったが、孫の石垣佑空(ゆうあ)さん(7)らに壱岐の自然を体験させようと同園を来訪した。奈珠さんと佑空さんはシシャモをイルカの口に投げ入れる餌やり体験や、2人が指で合図を送るとジャンプを見せるプレイングタイムでイルカたちと触れ合い、旅の思い出を作った。奈珠さんは「イルカに触れてとても楽しかった。かわいかった」、佑空さんは「餌はやれたけど、思っていたよりも大きくて、触るのは怖かった」と体験メニューを満喫した。

イルカパークは16年度には5万1648人の入園があったが、28年度2万1175人、29年度2万5176人とこの数年はピーク時の半分にも満たない入国者数となっている。白川博一市長は「壱岐と言えばイルカ、と言われるような施設に生まれ変わらせたい」と再生に着手。本年度の地方創生推進交付金の2次募集に採択され、本年度は約1億1300万円の予算で、串山海水浴場一帯も含めた集客拠点施設として再整備が始まる。市議会定例会9月会議では串山海洋性公園条例の一部改正についての議案が可決され、指定管理者に施設の管理を行わせることができるようになり、体験プログラムの展開を見据えて、料金の上限がこれまでの大人200円以内から千円以内に、子ども100円以内から500円以内に、体験プログラムなどの利用料は1020円以内から大人2万円以内へと変更された。

今後、指定管理者の公募が行われ、壱岐島リブートプロジェクト(経済の再始動)に沿って、イルカと一緒に泳げるドルフィンスイムなど全国の水族館施設に負けない体験メニューを整備したイルカパーク再生が始まる。

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