友だち追加

© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20138/23

グルメ開発、本来の目的は。

syasetsu 『がんばらんば長崎』地域づくり支援事業で県から採択され、1億2500万円の事業を実施している市観光連盟が目に見える形で動き出した。「第1回 壱岐市ご当地グルメコンテスト」だ。同コンテストに出品された料理は同連盟が進める“こだわりグルメプロジェクト”の一環として行われ、「今後、市内の観光関連事業者(宿泊や飲食、弁当、惣菜、製菓、農産加工品など)へレシピを提供。新たな壱岐の味わい作りの活動に活かしていく」とある。
当然、B-1グランプリなどの全国コンテスト出品を視野に入れていると思われるが、郷土料理ではないコンテスト作品が本当に壱岐島民に受け入れられると思っているのだろうか。
2012年、第7回B-1グランプリで、準優勝に当たるシルバーグランプリを獲得した対馬の“上対馬とんちゃん”は、戦後間もない北部対馬で在日韓国人により広められたのがルーツと言われる郷土料理だ。10年、北部対馬在住の有志により結成された“対馬とんちゃん部隊”は“上対馬とんちゃん”を活用した地域活性化を目的とし、まちおこし団体連絡協議会などと協議を重ね、郷土料理をアレンジすることに徹したという。
しかし、同コンテストは同連盟の意志や意向が感じられず、どういうコンセプトなのかもまったくわからない。募集要項にある“ジャンル”という項目で、“丼物 壱岐産米の上に壱岐産の素材をのせたもの”では企画が幼稚すぎると言わざるを得ない。
また、『第1回』ということは2回目も実施するということだ。もし、そうだとしたら1回目の最優秀作品を否定し、また新たな料理を採用するということにもなる。そんな手法で壱岐が本当に盛り上がるのか。
全国コンテスト出品は壱岐島のアピールになるだろうが、地元で愛される料理で島民が盛り上がる、『町づくりによる地域活性化』が本来の目的のはずだ。それなくして全国コンテストの出品はあり得ない。
同事業は平成25年から2年間だが、事業費がなくなっても継続できるものが必須のはず。このままのグルメ開発は本来の目的を失った一過性のものとなり、時が経てば何も残らない、壱岐島民が誰も知らない物になる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20221/24

海軍省作成の図録見つかる 「わがいくさぶね」 牧山耕蔵氏贈る 軍縮に不満示す史料か

勝本町勝本浦の殿川酒店(元殿川酒造)に、同町出身の衆院議員、牧山耕蔵氏(1882‐1961年)が寄贈したと見られる旧海軍省が海軍記念日用に作…

20221/24

複業アドバイザー5人が就任 DX、ワーケーション等に助言

市は11日、連携協定を結ぶIT企業のアナザーワークス社が展開する複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」に応募のあった実証実験アドバイ…

20221/24

九州大会で揮毫(きごう) 壱岐高2年、山内樹人さん

第5回全九州高等学校総合文化祭書道部門(揮毫大会)が12月11日、長崎市の県立総合体育館であり、壱岐高校書道部部長の2年、山内樹人さんが出場…

20221/17

雲一つない初日の出 博物館に観望客百人

一支国博物館屋上芝生広場、展望室で1日、新年恒例の初日の出観望会が行われた。新型コロナの第6波が全国的に拡大しているため、島外からの初日の出…

ページ上部へ戻る