社説

社説・子どもたちの経験は大きな財産になる

夏の甲子園を目指す高校野球選手権大会県予選の熱い戦いが続いている。壱岐勢は、壱岐商がベスト16、壱岐も初戦を突破した。壱岐は1回戦でダブルプレー3つと堅い守備を見せ、壱岐商は1、2回戦とも接戦を制し、絶対にあきらめない戦いを見せた。
壱岐出身者では、海星2年の小畑翔大(石田中出)が6番ライトのレギュラーをつかみ、各試合で活躍。同じく海星2年の土谷一志(郷ノ浦中出)はひじの故障で今夏は休養しているが、昨夏は1年ながらベンチ入りして同校の優勝に貢献。甲子園でもベンチに入った。
盈科小学校5年まで壱岐にいた八幡南3年・山川海都投手は激戦の福岡県大会で好投を続け、チームはベスト4まで勝ち進んだ。壱岐の野球レベルの高さを示す夏となっている。
活躍が目立つ壱岐・酒井聡、宮橋、壱岐商・山本智、海星・土谷、小畑ら2年生は、2年前の離島甲子園壱岐大会で地元優勝を達成したレギュラーメンバーだった。あの夏の熱さがよみがえってくるようだ。
選手たちの素質が高かったこともあるだろうが、地元大会ということで例年以上にチーム練習に力を入れたこと、中学日本一の種子島中などを退けて優勝した自信、全国離島の強豪チームと対戦した経験、村田兆治氏らプロ野球OBによる指導などが、彼らを大いに成長させたことも確かだろう。チャンスが与えられれば、球児たちは目を見張るような成長を見せるものだと強く感じた。
壱岐市は小中学生の島外遠征などに対して「小中学生スポーツ大会等出場補助金」を交付している。だが交付対象は「市予選大会で出場権を得て県大会に出場する場合」などと定められており、助成額も1人当たり9千円を上限としている。
今年度はふるさと納税の使い途として、上部団体などから選抜され参加要請があった場合、合同練習や大会などに参加する旅費などの一部を補助する「子ども夢プラン」に百万円が予算計上されているが、現状ではまだまだ足りない。

 

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