15、16日に予定されていた市議会決算特別委員会は、15日の午後0時半に終了した。2日間の予定がわずか2時間半に短縮された。
同委員会は、市から提出された前年度の決算認定案を審議。1年間に行われた市事業を、単に税金の使われ方のチェックだけでなく、その事業がどのような成果を見せ、今後そのまま継続していくのか、見直しが必要かなど検証する。来年度の予算案づくりにもその検証は大きな意味を持っているはずだ。
2時間半という時間は昨年の1時間に比べれば長くなったが、その大半はすでに一般質問、総務文教厚生常任委員会で十分に議論されていた芦辺小学校校舎改築問題についての一議員の質問に費やされた。
決算委とは関係がない指名入札除外問題、一般質問の追加となったコミュニティセンター助成金問題の質問を除くと、質問があったのは野犬捕獲、離島輸送コスト支援、島外スポーツ団体誘致促進の各事業と、市体育協会補助金に関するものだけだった。
市政に精通している市議にとっては、何の疑問も、称賛も、感想もなかったのかもしれないが、昨年度の事業について詳しく知りたいと思ってテレビを視聴していた市民にとっては何とも拍子抜け。市にとっても事業を市民に知らせる機会を活かせないことは不利益なことだ。
実に不思議な話だが、テレビ中継がされているのに、この決算委や予算委の議事録はインターネット上でこれまでまったく公開されていない。会議内容を知ろうと思ったら、情報公開請求が必要で、一般市民はまずそこまでやらないだろう。
常任委員会の場合、委員長の許可によって原則公開だが、物理的な問題でテレビ中継はされていないので、議事録が公開されていないことも百歩譲って判らないでもない。だがテレビで市民が見ている会議の議事録が、作成されているにもかかわらず公開されていないのは、議会の怠慢としか思えない。早急な改善を求めたい。