盆の帰省客らにふるさと納税の協力を求める県下一斉共同PRが13日、市内の各フェリーターミナル、空港で実施された。
壱岐に到着した帰省、観光客に、市・壱岐振興局職員、がんばくん、人面石くんがティッシュと寄付申込書など計1200セットを配布。長崎県と壱岐市のふるさと納税の仕組み、お礼の商品、寄付金の使途を宣伝した。
市は現在、1万円以上の寄付に対して5千円相当の特産品詰め合わせを進呈。今年3月末までに延べ474人から約2564万円の寄付があった。13年度は95件287万円で、前年度に比べて件数は13件減少したが、金額は約105万円増加した。寄付金の使途は「景観・自然保護応援コース」「歴史・文化応援コース」など8コースから、寄付者が選択できる。
だが寄付額に応じてポイントを付与し、特典カタログの特産品83品目から交換できる制度やクレジットカード支払いなどを導入して全国的に注目を集めている平戸市は、14年度の寄付額が13日に2億円を突破。約3910万円だった13年度の5倍を超えている。このままのペースでいけば1年間で5億円突破も可能で、人口規模(約3万2千人)では大きな差がない壱岐市と、200倍近い差がつきそうだ。
市企画振興部・山本利文部長は「壱岐市も9月から特典カタログを導入する予定。国も来年度からふるさと納税のより判りやすい仕組みを実施するとのことで、乗り遅れないようにアイデアを出していきたい」と話した。