JA壱岐市の定例6月子牛市が1~2日、壱岐家畜市場で開催され、平均価格57万3427円(メス53万7186円、去勢60万4253円)を記録した。
過去最高記録の57万7421円を達成した4月市にはわずかに及ばなかったものの、引き続き全国トップクラスの価格を維持した。昨年の6月市場との比較では約9万円の大幅増となった。
全体の成績は、入場頭数610頭、取引頭数607頭で、販売総額は3億4806万9960円。取引頭数が前回より140頭の減少したことで、販売総額も約8300万円減少した。
谷口覚畜産部長は「購買者の傾向などもほぼ前回並みでしたが、やはり繁殖頭数の減少は深刻な状況です。石田町の若手生産者が共同で100頭規模の牛舎建設を計画しており、平成26年度の新規参入なども含めて、増頭、維持対策を積極的に行い、今後は最低でも700頭規模の入場を続けていきたい」と話した。
また川﨑裕司組合長は「県組合長会の研修でオーストラリアの和牛生産を見学してきた。脂肪交雑は良いもので3等級程度だが、関税が10~18年間で次第に下がることを考えると、脅威に感じる部分はあった。日本の和牛を守るためには、子どもたちに脂肪交雑の上物を食べさせることが必要だ」と話した。