市は1日、地域おこし協力隊(移住定住促進業務担当)として、東京都出身の飯塚綾未さん(43)に辞令を交付した。飯塚さんの着任で本市の協力隊員は7人となった。任期は1年更新で最長3年。
市役所であった辞令交付式で篠原一生市長は「飯塚さんの目で壱岐の魅力を発掘してほしい。期待しています」と激励した。
飯塚さんは20代前半から東京で飲食店や美容室などの店舗事業を運営後、事業を各店舗の店長に譲渡し引退。海外旅行に出かけたり、魚釣りをしながら車で全国を巡り、移住先を探していた。
壱岐市にはその行程で1年ほど前に初来島し、すぐに移住を決意したという。「天国だと思いました。便利で生活のしづらさは感じなかった。自然が豊かなところはどうしても生活の不便さがあると言われる人も多いが、それをまったく感じなかった」とその当時を振り返った。
交付式で飯塚さんは「ただ(移住者を)呼び込むという一辺倒ではなく、自分自身がどこまで新鮮な気持ちで取り組めるかを大切にしていきたい。生活すると慣れるので、今のうちに困ったことは何だったかなとか、細かい部分を大事にしたい」と抱負。また、東京生まれ東京育ちの飯塚さんは「旅行先でコンビニが近くにないとだめなど感性が残っているので、人口過密ゾーンの人たちの感覚がわかる」と語った。
趣味は魚釣り。