社説

壱岐ウルトラマラソンに新たな魅力を。

第2回壱岐ウルトラマラソンが終了した。台風接近による強風のため砂が突き刺さるように吹きつけ、選手にとっては今年も過酷な気候。翌日に衆院選の投開票があったため、市役所職員らにとっては極めて多忙な週末だっただろうが、その働きでコース誘導、給水所案内などもスムーズに進むなど、第1回の反省点を活かすことができた。選手からの評価はこれからだが、より良い大会になった印象を受けた。
だが、やや物足りなさを感じた部分は、第1回で好成績を残した選手があまりリピートしてくれなかった点だ。日程などの理由もあるだろうが、「もう一度走りたい」という魅力に欠けていたのだとしたら、第3回以降に不安が残る。今後は有力選手には直接オファーするなどの招致方法が必要かもしれない。
壱岐ウルトラマラソンの魅力をさらに高めるために、本市を日本ジオパークに登録して、「ウルトラマラソン世界遺産・ジオパークシリーズ」に参加するという手はどうだろうか。同シリーズにはチャレンジ富士五湖、飛騨高山、日光、白山白川郷、歴史街道丹後と5レースが加盟しており、年間を通したタイムランキングで賞品贈呈を行っている。今年から開始したばかりでまだ整備されていない部分も多いが、単にタイムだけでなくポイント制などを導入すればさらに連携が深まるはずで、年間総合ポイントで王者を目指す選手も登場してくることだろう。
壱岐が加わるためには、本市が日本ジオパークに認定される必要があるが、すでに隠岐の島、島原半島など43地域が認定され、さらに五島列島など18地域が申請を行っている。本市の豊かな自然を多くの人にPRするためにも、申請を行うことに損はない。

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これはあくまでも一案であり、例えば「国境離島シリーズ」「九州・沖縄シリーズ」を創設するなど、他の大会と連携を取る方法はいろいろと考えられるはず。来年までにプラスアルファの魅力を付加していくプランを検討してもらいたい。

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