社説

スポーツの猛暑対策を。

全国的に猛烈な暑さに襲われている。7月31日は全国2百地点以上で35℃以上の猛暑日となった。本市の最高気温は石田測候所33・0度、芦辺測候所31・9℃で、今夏最高を記録したが、全国に比べれば多少はましだったのかもしれない。

7月27日の郷ノ浦祇園山笠も31℃の暑さの中で行われたが、同日に諫早市のトランスコスモススタジアムで行われた県中総体陸上競技は、競技開始の午前9時には33℃を突破し、午後1時には35・5℃まで達していた。湿度も72%と高く、観客席で囲まれているスタジアム内はほぼ無風状態で、照り返しも強い。短距離、跳躍、投てき種目にも影響はあったと思うが、特に中長距離種目の選手のダメージは、見ているだけでもつらくなるものだった。

環境省の熱中症予防情報サイトでは、気温、湿度、日射・ふく射の要素を取り入れた「暑さ指数」(WBGT)を発表し、熱中症予防を呼び掛けている。暑さ指数28~31℃(気温で概ね31~35℃)は「厳重警戒」で、激しい運動は中止。暑さ指数31℃以上(同概ね35℃以上)は「運動は原則中止」で「特別な場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき」との指針を示している。県中総体当日の長崎はこの「運動は原則中止」の状況だった。

県中総体の場合、それ以前に開催される市町大会、以後の九州、全国大会の日程が詰まっているため、日程変更は難しい。だが時間の変更ならば可能ではないか。来年の東京オリンピックでは、男女マラソンは午前6時、男女50㌔競歩は午前5時半のスタートとなる。それでも危険が叫ばれているが、日中より5℃程度は気温が低い。

県中総体陸上競技で使用しているトランスコスモススタジアムには立派なナイター設備もある。早朝開催は準備などが難しいだろうが、中長距離種目を午後8~9時に開催することは可能なはず。クーラーのある事務所棟もできるだけ選手控え室に開放するなど、暑さ対策は急務だ。

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