第44回全国中学校体育大会軟式野球競技が18日から22日まで北海道札幌市で開かれ、九州ブロック大会で第3代表となった勝本中が、軟式野球では本市チームとして全国大会初出場を果たした。
勝本は18日札幌円山球場での1回戦で東北ブロック第1代表の成田(宮城県富谷市)と対戦した。成田は1回裏、四球、盗塁で二死三塁とすると、4番打者の打球が失策を誘い1点を先制した。
追いかける展開となった勝本は4回表、2番山口廉斗の四球、4番植村銀太、5番東浜琉壱の連続安打で一死満塁にすると、相手のバッテリーエラー間に1点を挙げ同点。さらに6番日髙陵真の内野ゴロ間に1点を挙げて逆転に成功。勝本は5回表にも8番原田悠希の中前安打から一死一三塁のチャンスを作り、2番山口の左前適時打で1点を追加した。
先発のエース日高は2回以降は得点を与えず、成田打線を5安打1四球6奪三振に抑え、7回を1失点88球で完投。勝本は全国初勝利を挙げた。
翌19日に札幌スタジアムで行われた2回戦では北信越地区第1代表の北部(富山県氷見市)と対戦。勝本は前日に引き続き日髙が先発し、球数制限が近い5回まで92球、1安打4四球、7奪三振で無失点に抑える好投。6回から山口がリリーフし、6、7回を2安打無失点に抑えた。
だが北部も先発・猶明が4回を5安打無四球5奪三振、2番手・長井が5回からの3回を無安打無四球5奪三振という素晴らしい投手リレーで、勝本打線を封じ込めた。
0‐0のまま8回から延長タイブレーク(無死一二塁から開始)に入り、8回表北部は1死満塁から内野ゴロの間に1点を挙げた。その裏、勝本は送りバントを成功させて1死二三塁としたが、後続が北部・長井の140㌔近い速球に連続三振を喫し、1‐0で2回戦敗退となった。
それでも勝本にとっては、各ブロック優勝チームと対戦し、貴重な全国初勝利など善戦した。県大会決勝で破った波佐見(九州第1代表)は準々決勝まで駒を進め、九州大会で敗れた東風平(沖縄)は準決勝に進出したように、九州大会のレベルが全国屈指だったことを両チームとともに示したことは、ナインにとっても大きな自信になったはずだ。
決勝は、関東ブロック第1代表の駿台学園(東京)が、東海ブロック第1代表の東海大付属翔洋(静岡)を延長8回3‐0で破り優勝した。