第34回全壱岐少年少女空手道大会(剛柔流空手道修練会主催)が10日、筒城ふれあいセンター体育館で開かれ、型5部門、組手4部門で普段の鍛錬の成果を競った。
小学校男子5・6年組手は大島勇歩希(盈科6年)が1回戦から1ポイントも失わないまま、決勝でも山口航希(石田6年)をスピードで圧倒して優勝した。大島は「型で優勝できなかったので、組手では絶対に優勝したかった。突きがうまく決まってくれた。空手は1年生から続けているが、心と体の両方を鍛えることができるのが魅力」と話した。
中学生男子組手決勝は里吉海斗(郷ノ浦3年)と里吉漣(郷ノ浦2年)の兄弟対決。ともに有段者の2人の対決となったため、決勝に限り上段蹴りを認め、フェースガートを着用しての勝負。試合開始直後から激しい突きと蹴りの応酬になったが、上段蹴りを見事に決めた漣が6ポイントを先取して、接戦を制した。
里吉漣は「兄も僕も、空手の練習はしばらく休んでいたので、自信はなかった。兄との対決ではたまたまうまく蹴りが入ったが、練習の時に左肩を痛めてしまい、本来の組手はできなかった」と優勝にも反省の表情を見せていた。里吉漣は出場全選手から1人を選ぶ最優秀選手賞も受賞した。
【型】▽基本技 ①三浦蒼太(壱岐保育園)②長岡晃太郎(田河幼稚園)③平田樹菜(石田小2年)、長田侑(盈科1年)▽初級 ①塚本悠太(勝本小4年)②末永優悟(盈科2年)③豊増春陽(石田小2年)、濱田凌雅(石田小2年)▽中級 ①冨田美月(芦辺中1年)②濱田凪咲(石田小5年)③斎藤加奈依(芦辺中1年)、冨田航星(箱崎小5年)▽上級 ①冨田真洋(芦辺中3年)②吉本翔盛(盈科小6年)③藤井敬都(渡良小6年)、松永龍賢(盈科小6年)▽有段 ①里吉海斗(郷ノ浦中3年)②里吉漣(郷ノ浦中2年)③大久保壮馬(郷ノ浦中2年)、小﨑加菜(郷ノ浦中2年)
【組手】▽小学生女子 ①大久保仁香(盈科5年)②濱田凪咲(石田5年)③斎藤安都子(盈科5年)▽小学生男子4年生以下 ①浦上蒼吾(盈科4年)②末永優悟(盈科2年)③大久保喜雄(盈科2年)、塚本悠太(勝本4年)▽小学生男子5・6年 ①大島勇歩希(盈科6年)②山口航希(石田6年)③久田瑛介(盈科5年)、藤井敬都(渡良6年)▽中学生男子 ①里吉漣(郷ノ浦2年)②里吉海斗(郷ノ浦3年)③村田丈虎(石田1年)、山口寿将(郷ノ浦2年)
兄・海斗に左上段蹴りを決める里吉漣(左)