第71回県高校総合体育大会が6月1日から7日まで、県内各地で開催される。
注目を集めているのは陸上競技(諫早・トランスコスモススタジアム長崎)に出場する松下翔紀(壱岐商3年)だ。多くの高校生が出場して高校総体の前哨戦ともなった県陸上競技選手権大会(17~19日)の4百㍍、8百㍍で、大学生も含むメンバーを相手に2冠を達成した。
松下は4百㍍で予選、準決勝ともトップタイム通過し、決勝は自己ベストの49秒12をマーク。2位と0秒01差の僅差で競り勝った。8百㍍は準決勝で1分57秒61のトップタイム。決勝は1分58秒09で、2位に0秒45差をつけて楽勝した。松下は「8百㍍はタイム的にはまだ不満もあるが、いまはタイムよりも1位という結果を重視している。最大の目標は県大会、北九州大会を勝ち抜いてインターハイ(沖縄)に出場すること。順調に仕上がってきていると思う」と手応えを口にした。
昨年の県高校総体は4百㍍4位、8百㍍3位で北九州大会に進出。北九州大会は4百㍍予選落ち、8百㍍8位で、6位までが出場権利を得られるインターハイ出場は叶わなかった。だが松下は「今年は、昨年よりも力をつけていることを、自分でも感じている。県大会の4百、8百の2冠は最低限の目標。北九州大会で両種目のインターハイ出場権を獲得して、より自信のある8百㍍はインターハイで入賞を狙っている」と目標を語った。
松下の8百㍍自己ベストは、昨年の北九州大会でマークした1分54秒83。昨年のインターハイ8位入賞者のタイムは1分53秒65で、1年間の成長を考えれば十分に入賞を狙える位置だ。「コツコツと努力するのが僕の身上。一歩一歩、上を目指して頑張っていきたい」と目を輝かせた。