壱岐市の5月の名物となっているゲンジボタルの乱舞が、市内各地で始まっている。
郷ノ浦町平人触の清水橋周辺では午後7時半を過ぎると、早くもピークを思わせる数百匹のホタルが川沿いを飛び交い、黄緑の光が川面にきらめく幻想的な光景を作り出している。
壱岐高校理科室も、恒例のホタルマップ作成を13日からスタートさせた。12日の第1回調査では、勝本町立石仲触の前田橋付近でBランク(20~49匹)になるなど、市内12か所ですでにホタルが観察されている。ホタルマップは毎週水曜日に発行し、壱岐高受付で希望者に配布している。
ホタルは大変に繊細な生物で、鑑賞にはマナー遵守が求められている。強い光を嫌う(失明の恐れがある)ため、自動車は鑑賞場所から離れたところに駐車し、ヘッドライトは消灯。エンジンも切る。懐中電灯やカメラのフラッシュは厳禁。フラッシュを使用したスマホ、コンパクトデジカメなどでの写真撮影は不可能。
大きな声はホタルを驚かせ、近隣住民に迷惑になる。川の汚染は生息環境を破壊するのでゴミは必ず持ち帰る。草むらに入らない。ホタルを捕まえない、などのマナーを守り、反射材を身に付けて車に注意して鑑賞してもらいたい。