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水野久美さんがトークショー。壱岐介護フェス2018

壱岐介護フェス2018(壱岐圏域介護人材育成確保対策地域連絡協議会主催)が14日、壱岐の島ホールで開かれ、映画「ケアニン~あなたでよかった~」の上映、中学・高校生介護体験学習発表、介護相談のブースが出展されるなど、介護に関する様々な催しが行われた。

昨年の第1回大会では映画「ケアニン」の原案・エグゼクティブプロデューサーの山岡秀幸さんがトークライブを行ったが、今年は「ケアニン」に戸塚純貴さんとともにW主演し、認知症患者役を演じた女優の水野久美さん(81)が来島。約30分のトークライブを行った。水野さんは同作に続いて、現在放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」でも西郷吉之助の祖母で認知症になる西郷きみ役を演じている。水野さんは「年齢的におばあちゃん役は多いけれど、認知症患者を演じたのは『ケアニン』が初めて。こんな役をやってみたいと思っていた」。

水野さんは若い時から一緒に暮らしながら担当していた付き人が認知症になり、1年間、一緒に生活しながら介護した経験があった。「注意を箇条書きに大きく書いて張っていたけれど、うまくいかなかった。いまは施設に入っているが、その時の経験から目の力、表情、話し方などぼやけた感じや歩き方、感情の起伏を参考にした」。「やりすぎだったかな、もっとやれば良かったかなと後悔するシーンも多いが、亡くなるシーンはOKが出たけれど、撮り直しをお願いした。介護の人に話を聞いて、肩で息をする演技をした。共演の戸塚さんに『きょうの演技はものすごく寂しさを感じさせられた』と言ってもらえた」と撮影時を振り返った。

「西郷どん」はケアニンでの経験が活きた。「吉之助が認知症に気が付くシーンでは、吉之助役の鈴木亮平さんがアドリブでしゃべらない演技をした。それを受けて、一人でしゃべり続ける演技になったが、そのシーンがとても良かったと言われている」とエピソードを語った。介護をしている人に対してのアドバイスとしては「介護をしてあげているのだという上から目線ではなく、友だち感覚で、一緒の仲間として愛で包んで欲しい」と話した。

とても81歳とは思えない美貌と若さについての質問には「美しいなんて思わないが、よく食べることが健康に秘訣でしょうか。壱岐は魚だけでなく、壱岐牛もすごく美味しかった。バカバカ食べちゃいました。猿岩も素敵だった。本当にサルそっくりでビックリした。写真撮りました」と初めての壱岐を楽しみ、食欲だけでなく何事にも新鮮な興味を抱くことも若さの秘訣であることを示した。

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