壱岐高校(山口千樹校長)と壱岐商業高校(大坂良一校長)の卒業証書授与式がいずれも1日に両校体育館で行われ、壱岐高校155人(普通科146人、東アジア歴史・中国語コース9人)、壱岐商業高校95人(商業科60人、情報処理科35人)が学び舎を巣立った。
壱岐高校では在校生代表の西川幸正さん(2年)が送辞で、剣道部での活動などを通して「先輩たちは多くの場面で先頭に立ち導いて下さり、多くのことを学んだ。まぶしく輝いていて、楽しさの中にも勝負への執着を見せる姿は憧れであり、目標だった。国民栄誉賞を贈られた棋士の羽生善治さんの言葉『夢は目指した時点で目標に変わる』という言葉を皆さんに贈りたい」と感謝の言葉などを述べた。
卒業生代表の松永大輝さん(3年)は答辞で3年間の高校生活を振り返り「小さい頃から人の命を救う仕事をするのが夢で、高校1年時の東日本大震災復興ボランティアに参加して看護士さんの話を聞き、私も看護士になりたいと思った。成績が伸びずくじけそうになった時に先生方に優しく、時に厳しく指導して頂き、スタートラインに立つことができた」と感謝の気持ちを述べた。
また「ここまで来ることができたのは家族がいつも側で支えてくれていたから。毎日作ってくれたお母さんの弁当は世界一でした。単身赴任の父も、母に様子を聞いていつも気に掛けてくれていたのを知っている。いつも見上げていた父母より自分の方が大きくなり、これからは頼られる存在になる。18年間育ててくれてありがとう」と涙ながらに語り、卒業生や保護者の涙を誘った。