壱岐酒類販売協同組合(三木圖理事長)は9日、壱岐焼酎メーカー6社と共同開発した新商品「麦の贈りもの」発表記者会見を、同組合会議室で行った。
同商品は昨年9月、組合の壱岐焼酎委員会の中に新たに商品開発部会を設立し、各蔵の代表者と計17回もの会議を行い、「贈答品としてビール1ダース詰めに替わる商品」をコンセプトに、飲み比べができるように各蔵1本のセット、女性でも持ちやすく取っ手の付いたカートンなどを目指して開発した。
当初は全7蔵で開発する予定だったが、都合により重家酒造が今回は参加せず、6蔵が自慢のメーンブランドを新商品用にリメーク。ビール中瓶よりも細く統一したボトルと、漢字一文字で銘柄を表した「天・山・壱・円・華・島」のラベル、A4サイズの熨斗(のし)がピッタリのカートンサイズにし、20度500㍉㍑6本1セットを完成させた。
希望小売価格は税込み4500円(島内価格)で、島内の酒販店で8月20日から販売を開始しており、すでに約100セットが売れている。同組合では「組合でビール1ダースが昨年7千セット売れているので、その15~20%、1000~1400セット程度を目標にしている」と話した。今後は北部九州地区での販売も予定している。
三木理事長は「大型量販店とは差別化した商品が必要だった。壱岐焼酎のブランド化で壱岐の経済活性化を図りたい。今後は壱岐交通のラッピングバスや、ケーブルテレビでのCM、ウルトラマラソンやねんりんピックなどイベントでの宣伝を強化する。将来的には組合を法人化して、島外でも自由に販売できるようにしたい」と今後の目標を語った。
◇「麦の贈りもの」(いずれも20度500㍉㍑)▽壱岐の蔵酒造・壱岐の島▽壱岐の華・壱岐の華▽猿川伊豆酒造・円円▽天の川酒造・天の川▽玄海酒造・壱岐▽山の守酒造・山の守