社説

社説・ハウステンボスに見習うこと

佐世保市のハウステンボスが好調な業績を続けている。2015年9月期第2四半期時点の入場者は前年比6・7%増の160万2千人。経常利益は8・7%増の50億7700万円。9月期通期では、入場者数10%増の307万人、宿泊者数10%増の33万5千人を目標に設定し、取扱高は15%増の301億円、営業利益は30%増の95億円、経常利益は初となる100億円(20%増)を目指している。夏休みに入りさらに入場者数は増加しており、目標達成は濃厚な状況だ。
03年に会社更生法の適用、再建計画提出後も不振が続いていたハウステンボスが大きく生まれ変わったのは、10年にHISが支援に乗り出してからだった。その後は大規模なイルミネーションやガーデニングをはじめ、漫画「ONE PIECE」やAKB48とのコラボ、AR(仮想現実)技術や3Dマッピングなど先端技術を活用したアトラクション、和牛能力共進会開催や歌劇団学院の開校など幅広い分野の企画を「これでもか」と出し続け、「ハウステンボスへ行けば何かがある」と観光客に思わせることに成功した。
今年もスタッフの大半がロボットの「変なホテル」、初めての天然温浴施設「ハウステンボス天然温泉やすらぎの館」、ヘルスケアリゾート「健康と美の王国」などを続々とオープンさせ、さらに大手電力会社の送電網を使わず太陽光と風力で賄う新型発電システムで電力を完全自給する実証実験を始めた。
民間と自治体とを一概に比べることはできないが、この発想の自由さとスピード感を、壱岐市の改革にもぜひ取り入れてもらいたい。本市では今年、観光振興計画策定、景観条例施行を行い、現在は人口減少対策、まち・ひと・しごと創生総合戦略、第2次総合計画に取り組んでいるが、委員からはハウステンボスのような斬新なアイデアは出されていないし、スピード感もまったく感じられない。金銭的な負担はあったとしても、民間の頭脳と行動力をもっと取り入れていくべきではないだろうか。

 

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