こりつし 【孤立死】を調べてみた。誰にも看取られずに死亡すること。特に,一人暮らしの高齢者が自室内で死亡し,死後しばらく経って初めて遺体が発見されるような場合についていう。
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壱岐で孤立死があったと聞き衝撃を受けた。どうして孤立死を防げなかったのだろうか? どうしたら孤立死を防ぐことができるだろうか?と思っている中、言える事は、孤立死そのものを防ぐことではなく、孤立死に至る経過を防ぐことが大事だということだ。
都会では、自殺する独身の男性が増えており、家族のない男性の自殺率が、同居する家族が1人でもいる男性と比べると、6.8倍も高いことが分かった。
しかも、その男性が独身である場合、独身でない男性の1.5倍も自殺率が高い。悲しい現実である。孤立死とは少し違うが、彼らが孤立が原因で死を選んだことはほぼ間違いないだろう。
孤立死が増えている地域に共通しているのが、近所付き合い・横のつながりがない、つまりはコミュニティが形成されていない地域であるということだ。
壱岐では人口が減少し、独身者が増え続け、核家族が進むなか、高齢者が活動できる場所は狭まり、年に数回ある祭りや奉仕作業でなければ出会わない、といった場面が増えてきていると聞く。まさに地域コミュニティが薄れてきているのではないだろうか。
昔は家庭で作った料理や釣れ過ぎた魚を隣近所に分配するなど、日々の暮らしに“ご近所さん”がいた。孤立死なんて想像もつかないだろう。
昔の生活に戻すことは到底できないが、地域コミュニティを再度見直すことが早急に必要だと思う。
そのためには、行政による支援だけでは無理があるので、社会福祉協議会を軸とした、高齢者にやさしい地域づくり、廃校利用による高齢者と幼児の学校、配送業者の見守り挨拶、ICTを活用した遠隔診療、買物支援ネットストア、商店街送迎サービスなど、アイデア次第で高齢者と距離を縮めることができるのではないだろうか。横のつながりを今以上に強化し、地域ぐるみでより良いコミュニティ、もしくは新しいコミュニティの形成を期待したい。