地域情報

発掘速報展が開幕 リアルタイムに展示

発掘展(国分寺跡から発掘された瓦)

一支国博物館の第19回特別企画展「壱岐島発掘速報展2013」が7日に開幕した。4月6日まで。観覧無料。
平成25年度に島内で行われた6件の発掘調査(原の辻遺跡、カラカミ遺跡、大手長男神社遺跡、石路遺跡、壱岐国分寺跡、勝本城跡)の出土品をいち早く展示する企画で、これまで出土した5万3千点の中から161点を厳選。12日から調査が始まった勝本城跡は、出土したものから今後順次展示が行われていく。
今年度の調査で大発見となったのがカラカミ遺跡で発掘された地上式の炉。西日本を中心に行われていた弥生時代後期の鉄器や鉄製品の生産は地下式か半地下式だったが、カラカミでは最先端の技術を持っていたことが示された。松見裕二学芸員は「鉄製品を製作するための砥石やたたき石、鉄鍬の未完成品、加工前の棒状鉄素材などが発掘されており、鉄素材を中国大陸、朝鮮半島から入手し、2次加工が行われていたことが想像できる。交易品として取引されていたのではないか」と話した。
壱岐国分寺跡からは平城京遷都時に用いられた瓦と同じ文様の入った軒丸瓦が見つかっており、中央政権と強い結びつきがあったことが示されている。また国分寺廃絶後の遺物として炉跡などが発見されており、中世以降は金属加工工場として利用されていたことが判った。
須藤正人館長は「壱岐での発掘の最新情報を、ぜひ市民に確かめてもらいたい」とPRした。

 

関連記事

  1. 福原悠吾が6年百㍍優勝。県ジュニア陸上選手権。
  2. なぜサソリが!? 実はそっくりの〝モドキ〟
  3. 1尺玉で花火をスケールアップ 壱岐尺玉実行委員会が設立
  4. 三島小で水産教室 カサゴ放流を体験
  5. 盈科が県大会優勝。堀幸一杯学童軟式野球大会
  6. 瓶商品を追加 アイランドブルワリー
  7. ハヤブサも発見 イキハク野鳥観察会
  8. ドローン資格取得に挑戦 昨夏合宿の長崎総科大付属高

おすすめ記事

  1. 「蛇」にまつわる名所を観光 一支國研究会がバスツアー
  2. 昭和30年代の地図を手作り 賑いの様子を後世に、勝本町の鳥巣さん
  3. 「思い出よみがえった」 壱岐高煌雪祭で甲子園写真展

歴史・自然

PAGE TOP