長崎県牛削蹄師会壱岐支部設立総会が7月28日、JA壱岐市家畜市場会議室で行われ、白川裕幸さんを支部長、山川英二さんを副支部長、田中健大さんを事務局長とする役員選任、平成26年度活動計画案など5議案を承認し、11人の会員で発足した。
発起人である市家畜診療所の阿部紀次獣医師は「畜産業は増産・集約化が必然となり、完全放牧時代にはめったに見られなかった蹄角質病変が多発して、通常生活に必要な護蹄管理としての削蹄が重要視されるようになってきた。削蹄師として様々な知識の集積、伝授する教育のためにも、削蹄師会の必要性が高まってきた」と同会の設立趣旨を語った。
今後は九州地区牛削蹄競技会への参加、2級認定牛削蹄試験の受験、会員相互の連携などに取り組み、削蹄技術の発展に取り組んでいく。
設立総会後はセリ繋留場で、県牛削蹄師会・渡辺仁副会長らによる削蹄研修会が行われ、成牛やセリ市に入場予定の子牛の削蹄実演が行われた。またジンプロジャパン・中野創代表を講師に迎え「牛の暑熱対策」と題した講演会が実施され、暑熱ストレスによる消化・免疫機能の損傷などについて勉強した。