
勝本町の聖母宮大祭が10~14日に行われた。最終日には和船競漕があり、伝統行事を見物しようと観光客らが岸壁に集まった。古くから白が勝てば豊作、赤が勝てば大漁と、その年を占うとされる。今年は僅差で白が勝ち、豊作と出た。
紅白の2隻にそれぞれ鉢巻姿の5人が乗り込み、1人が水竿(みさお)の長い竹を持って漕ぎ手を指揮。同浦郵便局前から対岸の「御仮堂」(おかりどう)までの約250㍍を櫓で漕いだ。
漁協前で風舞組が太鼓を演奏する中、岸壁で世話人会が青竹を打ち鳴らして競漕の始まりを告げ、2隻の位置が揃った三度目に船と岸壁を繋いだ綱が切られてスタート。「エイサー、エイサー」と勇壮な掛け声をあげ、波を切った。
東京から観光で来島した会社員、丹羽智之さん(32)は「海を渡るということが祭りに組み込まれていて、港町ならではと感じた。地域の方々でワイワイしていて、東京ではあまり見ない祭りで新鮮です」と話した。


























