壱岐商業高校(戎野和幸校長、197人)の生徒による「壱岐エテマルシェ」が7日、勝本町漁協荷捌き所であった。
壱岐島の魅力や課題を考えるともに、起業家精神を養う目的で福岡大学商学部と連携して取り組んでいる同校の「企業体験プロジェクト」の一環。エテはフランス語で夏、マルシェは市場を意味する。
マルシェは同校壱州荒海太鼓部の演奏で開幕。同校生徒が考案した壱岐産柚子胡椒を使ったお菓子「イカゆずBeans」の販売が行われたほか、パンや食堂の出店や生徒と諭から寄せられた服やバック、雑貨を販売するフリーマーケット、イモの詰め放題による販売も行われ、市民多くが来場し賑わい、普段セリが行われる海沿いの荷捌き所は、高校生たちの市場に様変わりした。
また、今回は体験型をテーマの一つに掲げ、射的やモルック体験もあり、楽しむ子どもたちの姿もあった。
プロジェクトメンバーの一人、情報処理科3年の山尾皐華(このは)さんは、人の優しさや交流がある壱岐島で育ったことに特別な思いがある。今後もその離島地域と関わり恩返しをしたいと考えており、商業高校の教員を目指しているという。山尾さんは「商業高校は、考えたことを実行に移せる魅力がある。多くの人に来場してもらえて嬉しい」と話した。