財務省は5月28日、4月の原油CIF価格(到着港までの輸送費を含めた価格)の平均が1㌔㍑4万5663円(速報値)だったことを発表した。
この価格は九州郵船が定める改定ゾーン金額表で「1ゾーン」(4万4574~4万9753円)に入るため、4月平均価格を基準とする8~10月期燃料油価格変動調整金(バンカーサーチャージ)は、昨年5~7月期以来の有料加算となる。新型コロナの影響で市航路対策協議会(会長・白川博一市長)は開催されないが、九州郵船は同協議会に文書で報告した。
加算される調整金は壱岐~博多間がフェリー片道110円、ジェットフォイル片道180円、壱岐~唐津間フェリー片道50円になる。
原油CIF価格は、昨年5~6月は1万6千円台まで下がっていたが、その後は徐々に値上がりし、今年1月は3万2千円台、2月は3万6千円台、3月は4万1千円台、そして4月は4万5千円台と急激な値上がり。今後2019年6月以来となる5万円突破となれば、11~1月期燃料油価格変動調整金はさらに2ゾーン以降に値上げされる可能性もある。