郷ノ浦町の美容室K`sの松嶋勝弘さん(55)は、店内にコケ類を植えた水槽を飾り、来店客を楽しませている。
新型コロナの感染拡大が始まった昨年4月頃、自宅で楽しめることはないかと思い、以前からメダカの飼育を趣味にしていた松嶋さんは、コケに目をつけた。動画サイトYouTubeを参考にして自作し、20~50㌢ほどの鉢や水槽を飾っている。
材料のコケは、インターネット通販で日本各地から20種類以上を取り寄せた。その中から自分のイメージに合う種類のコケを石や枯れ木と共に配置。水槽の中に自然界の一部を切り取ったような小さな世界を作り上げている。
コケはゆっくりと成長し、胞子も飛ばすため、1か月程で違う風景になり、製作後も変化も楽しめる。世話は週に2回程度、霧吹きで水を掛ける程度で手間もかからないという。これまで美容室のお客さんから作り方の要望もあり、講習会も開いた。今後は和風や亜熱帯をイメージして水が流れるものも製作予定という。
松嶋さんは「お客さんの評判もいい。ステイホームにもってこいの趣味で、作り方などの要望があれば、ご相談に乗ります」と話している。問い合わせは同社・☎47‐5810。